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介護中の関係性を変化させるためのアロマトリートメント

家族介護はケアラーさんの心身のコントロールが鍵になる

わたくし事ですが、義両親・実両親と4人いた親たちの
最後の1人の母を見送ったのは、1年前。

 

身内の介護を25年以上続けてきて
改めて思い返してみると
介護を受ける親たちも大変だっただろうけれど
介護中のケアラー=わたしの心身(特に感情)のコントロール
もなかなかに大変だった、と感じています。

介護を受ける人との距離が近い人ほど大変

認知症状があればなおのこと

 

認知機能が低下して娘(息子・夫・妻・孫など)であることを忘れてしまったとしても
相手が自分にとって、近しい存在であることはわかっています。

距離が近い=遠慮がない=取り繕うことなく感情をぶつけても良い

無意識レベルで、そう思ってしまう。

 

今日こそ優しく穏やかに接しようとしているに
朝、顔を合わせた時から不機嫌モード。
そして、落ち着かない様子。
辻褄の合わないことで、急に怒り出す。

 

あ~~、もう無理ぃ!!!
今日こそ優しく、なんて気持ちはどこかへ吹っ飛んでしまう。

 

そして、その後にやってくる強烈な後悔と罪悪感

 

そんな経験をされているケアラーさんも多いことと思います。

介護を受ける人の感情に振り回されるケアラー

介護職時代、息子さんや娘さんが交代でお母様のお住まいに
訪問し介護しておられるご家庭がありました。

 

お母様は、認知症状が強く対応の仕方に工夫が必要な方でした。
そのお母様に対し息子さんや娘さんは
「お母さん」とは呼ばずに
「〇〇さん」と下の名前で呼んでおられました。

 

当時、介護職初心者だったわたしは
「なぜ、ご自分のお母様のことを〇〇さんなんて呼び方をするのだろう?」
と、不思議に思っていました。

 

とてもお母様のことを大切にされているご家族だったので
余計にその呼び方に違和感を覚えました。


それから十数年経ち
母の認知機能が低下してきました。

 

近隣別居の母の
日常サポートを担当していたわたしに対する
母の風当たりは強く
顔を合わせるのが辛い時もありました。

 

 

今から思えば
わたし以外の人と接する時
認知症状はありながらも
母は「よそ行きの顔」で頑張っていたのだと思います。

 

一番近いわたしには、取り繕うことなく安心して
不安や怒りや悲しみの感情を出していたのでしょう。

 

ただ、それを受け止めるわたしの感情は
とっても忙しくなります。

 

母の機嫌に一喜一憂する自分に疲れてしまう。

 

そんな時にわたしが選んだ方法は・・・

 

心地良い関係性の再構築にアロマトリートメントを活用

母との関係性に悩んだ時に思い浮かんだのが
介護職時代に、お母様のことを
「〇〇さん」
と呼んでおられたご家族のことでした。

 

わたしは、エプロンを着け玄関を開け
「こんにちは奥様、本日足のトリートメントに伺いました♪」
と声をかけながら訪問することにしました。

 

声の掛け方は幾つかのバージョンがありましたが
「お母さん」という呼びかけをやめて
母が大好きだった
「足や手・肩周りのトリートメントをしに来ましたよ」
という心地良さにスポットを当ててみました。

 

もちろん、毎回上手くいったわけではありません。

 

「帰らないとアカンから、そんなんしてもらってるヒマないわ!」
と介護用語で言うところの不穏状態で
言い返されることもありましたが

 

訪問時の最初の表情が笑顔になることも増えてきて
呼び方を変えたこと、と
好きなこと(気持ち良くなること)をしてくれる人が来た
をセットにすることで
毎回仏頂面で不機嫌な顔で私を迎えた母に少しずつですが変化が出てきました。

 

トリートメント中に妄想話が出てくることもありましたが
以前のように怒りのボルテージが上がるような話し方ではなく
「こんなことがあって困ったわ」
というような言い方に変化することもあり
受け止めるこちら側も
本人の話を否定せずに聞きやすくなりました。

 

呼び方を変えて「母と娘」の関係性ではなく
さらに
トリートメントというツールを活用し

 


心地良いことをしてくれる、気の置けない人がやってきた

 

という母の中のわたしへのラベリングの変化を狙いました。

 

 

その後母が亡くなるその日まで
アロマトリートメントとタッチケアは
わたしと母をつないでくれる大切なツールとして
ずっと傍に居続けてくれました。

終末期、ほとんど話すことも出来なくなった時も
穏やかで柔らかなアロマの香りと
本人に負担をかけないタッチングは
新しい世界に旅立つ母の不安を和らげ
わたしの心も穏やかに
言葉を交わさなくても
心の交流は十分に出来たと思っています。

 

特別なことをしなくても
何も語らなくても
ただ、同じ場所で一緒に時を過ごす

 

そんな場面でも
アロマの香りと優しいタッチングは
大切な人とケアラーであるあなたをつないでくれます。

 

介護をしている人にこそ
大切な人とあなた自身のために
アロマトリートメントを活用してほしい
そう思っています。

 

 

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