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終末期のフェイシャルアロマトリートメントについて

終末期にお顔のトリートメントは、しても良い?!

先日、福祉アロマフェイシャル講座中に
講座生の方から質問をいただきました。

 

「終末期のご家族からフェイシャルトリートメントの依頼をいただいたことがありますが、して良かったんでしょうか?」

 

今回は終末期のフェイシャルトリートメントについて
考えてみたいと思います。

終末期のケアでの第一候補はどの部位?!

終末期のトリートメントケアでは
「ハンドトリートメントを第一候補」
にするのが一般的と考えられます。

 

終末期に大切な

  • ご本人様の楽な姿勢を保つ
  • 負担を小さくする
  • 反応を見ながら調節しやすい

といったことがハンドトリートメントだと実現しやすいからです。

 

終末期は、手技を十分に行うことより、ご本人様が今一番楽でいられることを最優先にします。

 

ハンドトリートメントは

  • 寝たままの姿勢を保ち
  • 顔や呼吸の周りに触れずに酸素チューブがある場合もケアに支障が少ない
  • 短時間でも温かいふれあいを届けることが可能

という点でおススメです。

 

但し「ハンドトリートメントなら、どんな場合でも安全」というわけではありません。

  • 手に点滴がある
  • 痛みや傷がある
  • 浮腫みがある
  • 皮膚が極端に薄くなっていてリスキーである

などの場合、手への施術は避ける、または医療・介護職に確認を取ることが必要になります。

 

では、終末期の方へのフェイシャルトリートメントは不適正なのでしょうか?

ハンドトリートメントとはひと味違ったフェイシャルトリートメントの価値

まず、ハンドトリートメントでは「届けにくい価値」がフェイシャルトリートメントにはあります。

そもそも終末期のフェイシャルは、美容目的の一連の施術だけを指すわけではありません。

  • お顔を優しく拭く
  • 乾燥した部分を保湿する
  • 額や頬にそっと触れる

といったご本人が心地良いと感じる範囲のケアとして考えると、フェイシャルの利点が見えやすくなります。

そして、心理的な部分で最も大きいのは
お元気だった時からスキンケアや身だしなみを大切にしてきた方に
「いつもの習慣を続ける時間になる」
ということ。

  • 毎日洗顔を念入りにされ、化粧水や乳液を付けるといったスキンケア習慣があった方
  • 入浴を楽しみにしておられた方
  • フェイシャルエステを受ける習慣があった方

そんな方に
「終末期で絶対安静状態の方」
としてだけでなく
「その方らしさを支えるためのフェイシャルケア」
「その方の希望を形にするためのフェイシャルケア」

を行うことは、大変意味のあることです。

 

また、お顔を清潔にし乾燥部分を優しく保湿することで
「すっきりした」というご本人様の心地良さも大切にできます。

トリートメント時には
眉間のシワ、しかめた表情、目の開き方、などのお顔の表情から触れ方の修正もすぐにできる。

ご本人様にとっての利点が沢山あります。

ケアラーのメンタルケア(グリーフケア)にもなる

ここまで終末期における
ハンドトリートメントとフェイシャルトリートメント
の利点について記してきました。

もちろん
終末期の安静状態の場合、医療職からのトリートメント許可は必須ですし
お身体の状態が低下しているセンシティブな状態でのトリートメントは、留意点も様々あります。

 

終末期に入ってからのトリートメントなんて負担になるのでは?!
という考え方が当たり前にあることも承知しています。

 

承知の上でご家族様からご依頼があった時
「なぜ、フェイシャルケアを希望されているのか?」
をお聞きしてみることをおススメします。

 

  • 身だしなみの良い人だったから
  • 長く入浴できていないから
  • 辛そうな表情で気分転換をさせてあげたいから
  • 手には点滴や傷があって触れてもらうのに躊躇するから

などなど、その方らしい理由が出てくることでしょう。

 

ご家族様にとってトリートメントを受けることで

  • 眉間のシワがとれたり
  • 呼吸が深くなって落ち着いたり
  • 気持ちよさそうに眠っていたり
  • 顔色が悪くツヤのないお肌に顔色が戻ってきたり

することは、ご家族様の大きな慰めになります。

 

そして
最期が近付いている時の
ご本人の心安らかなご様子は、お亡くなりになってからのご家族様のグリーフケア
にもつながるのです。

 

今回は、福祉の現場に携わるセラピストとして
講座生さんからの
「終末期のフェイシャルトリートメントケア」
への質問をいただいたことがきっかけで
改めて、現場でのトリートメントについて顧みる機会になりました。

 

ハンドであれフェイシャルであれ、フットであれ
アロマの香りと心地よいタッチングの
アロマトリートメントケアには
見た目の変化や美容的な役割、健康ケアにとどまらない深い深い意味合いが含まれています。

 

今後もケア現場でトリートメントを提供する者として
このことを心して、襟を正し努めていきたいと思います。

 

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  1. 福祉の現場(高齢者福祉、障がい者福祉)や職場、地域において、アロマ&タッチケアを実践するために必要な 基本的な知識を学びます。 アロマテラピーの基礎知識や基本的な体のしくみ、タッチケアが心身に及ぼす作用を学んだ上で、ケア現場で 役立つハンド、及びフットケアのトリートメント技術を習得します。

コメント

    • もんちゃん
    • 2026年 10月 04日 6:11pm

    とても興味深いテーマでした。心地よい様子というのは家族のグリーフケアにつながったり、また、心地よい様子を見た家族が喜ぶことによって本人も喜ばれるのかなと日々のケアからも感じていたところでした。

    • お読みいただき、ありがとうございます。
      ケアって、ご本人様のみならずご家族のためにもなる。
      実際に現場に出た時も、親たちの介護を通じ、本人の穏やかで安らかな様子を見ることが家族としての自分自身の心の安らぎにつながると感じました。
      共感下さり、ありがとうございます。

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