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触れる現場での「手」の役割

「コロナがきっかけで人と人とのつながりが希薄になった」と言われていますが
規制が徐々に緩和され最近ではリアルの交流場面がグッと増え
コロナ以前の状況にもどりつつあります。

 

また最近になり緩和ケアの現場に再び携わらせていただく機会を得たり
家族の出産前後のサポートで、新しい生命とも触れ合い
わたし自身を取り巻く


触れる環境

にも変化がありました。

緩和ケアと新しい命との触れ合いの共通点

両極にあるかのように見えるこの二つの触れ合い(タッチ)には
実は共通点が沢山あります。

 

病棟にいらっしゃる方の中には
ご病状のため話すことが難しい方がおられます。

また、お話が出来たとしても
本音を言って下さるとは限らない。

  • 看護師さんにアロマケアを勧められたけど、実は触れられるのが苦手
  • 体勢を変えたいけれど、トリートメントしにくかったら悪い
  • トリートメント中、疲れてきたけど辛そうな顔をしたら申し訳ない

などなど
沢山の気遣いや気兼ねで本音が隠れていることがあります。

 

一方の赤ん坊。
こちらは、話すことが出来ず自分にとっての不都合を


泣く

と言う形で訴えてくる。

  • お腹がすいているのか
  • オムツが汚れているのか
  • 眠いのか?
  • 暑いのか?寒いのか?

何を訴えているのかは、慮るしかない。

 

いずれの場合も、その人とつながりながら表情を見て
受け答えの小さな変化を感じ取り。

手を当て、触れながら触れられて
共に時間を過ごしながら
今その瞬間のその方にとっての
「心地良さ」や「安心」「幸せ」
に近づけるよう。

緩和ケアでは
本当のこと(心の本音)を話してくれるとは限らない。

新しい生命との触れ合いのなかでは
話すことが出来ない。

状況は違うけれど、根底に流れるものは同じですね。

緩和ケアの時間は、ただ共に時間を過ごす

アロマトリートメントを通じ、何か出来ることはないか?
この方の為に、何かしたい!

緩和ケアの現場に立つと、そんな風につい思ってしまいがちですが
アロマトリートメントの時間は
その方の大切な人生の時間とセラピストの人生の時間が交錯する時。

 

ただ共に時間を過ごす。
セラピストの手とその方のお身体が触れ合う時間を過ごす

大切な人生の時間にアロマトリートメントを選んで下さったことに感謝し過ごさせていただいています。

 

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