カモマイル・ジャーマンの香り
先日訪れた「神戸布引ハーブ園」。
この時期のハーブ園は、1年でも一番素敵で見どころが多い時期。
ローズ、ラベンダー、コモンマロウ、ローズマリー、カモマイルジャーマン。
沢山の植物の元気で美しい花盛りを迎えています。
中でも、今回一番心を動かされたのは「カモマイル・ジャーマン畑」。
小さく可憐なお花からは、ほろ苦さと甘さが絶妙なバランスのリンゴのような香りが漂い秀逸!
お花からは、リンゴ様の香りがするカモマイル・ジャーマンですが
精油からは、かなりハーバルな苦みが強い薬効が強そうな香りがし
お花からと精油からかおる香りに、違いがあります。
そして、更にカモマイル・ジャーマンのハーブウォーター。
これまた、お花とも精油とも違う香り。
わたしは、この香りを嗅ぐと昔のお葬式を思い出します。(笑)
何故なら昔は、お葬式と言えば「むせかえる程の菊」がお供えされていたから。
現代は、お葬式花もカラフルになり、洋花も沢山使われるようになりましたが
昔は「お葬式=菊」だったので
脳裏に「菊の香り=お葬式」と刻まれています。
カモマイル・ジャーマン精油とハーブウォーターでは色も違う
そんなカモマイル・ジャーマン。
精油には「カマズレン」という成分が含まれていて、その色は紺碧色。
「アズレンブルー」などとも言われています。
カマズレンには
- 抗ヒスタミン
- 抗アレルギー
- 抗炎症
- 鎮掻痒
- 皮膚組織再生
などの作用があり、アトピーなどアレルギー体質のスキンケアにもおススメの精油。
*但し、ブタクサアレルギーの人はアレルギーを示すことがあるため、パッチテストをしましょうね。
一方のハーブウォーター。
こちらは、無色透明。
つまり、カマズレンは抽出されていません。
ハーブウォーターには
- ビサボロールオキシドA
- ビサボロールオキシドB
- ビサボレンオキシド
- 4-メチルアンゲリシン
などで組成されています。
なぜ、ハーブウォーターには精油の特徴成分である
「カマズレン」
が含まれていないのか?
それは
カマズレンが疎水性で水には溶け込みにくい成分だから。
精油には、油溶性という特徴がありますが
ハーブウォーターでは、油溶性成分は抽出されにくいです。
だから、ハーブウォーターは無色透明。
*キク科アレルギーの人は、注意して使用しましょうね。
水蒸気蒸留法で精油を抽出する際に
フレッシュハーブに含まれているセスキテルペンラクトンのマトリシンが
酢酸や水、二酸化炭素を失うことで、カマズレンに変化します。
カモマイルジャーマン精油は、採油率が低くほんの微量しか抽出することが出来ません。
そのため、カモマイル・ジャーマン精油は高価なんですね。
そしてカモマイル・ジャーマンのハーブティーは青くない。
そんなことも知っていると、精油の香りの違いを感じてみるのも、楽しいですよ。
アロマテラピーは「精油だけ」ではありません
アロマテラピーで使用する基材は、精油だけではありません。
- 精油
- 植物油
- ハーブウォーター
- エタノール
- 精製水
- ジェル基材
- クリーム基材
などなど
沢山の基材があります。
精油はパワフル。
その分、高齢者様には禁忌や注意が必要な精油もあります。
アロマテラピー=精油
と考えるのではなく
必要に応じ
ハーブウォーターや植物油
の選択をする事で
健康リスクのある方にも
安全性高くアロマ活用していただくことが出来る場合もある。
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