介護に携わっていて、よくあること。
それは
わたしが言っても仏頂面なのに、同じ内容でも違う人が働きかけると満面の笑み
仏頂面される側はたまったものではありませんね。
でも、これ本当によくあること。
介護者と要介護者の元々の関係性の問題
というのもありますが「いつもの人」と「たまに会う特別な人」
という違いの場合もあります。
「いつもの人」は要介護者との距離も近い。
要介護者の心身の調子を一番理解しているのも「いつもの人」です。
- 今日は調子良さそうだな
- 今日は機嫌が悪そうだな
- ここは少し気になるから、言っておこうかな
- 最近、以前は出来ていたことが少しずつ出来にくくなっているな
そんな細かい点に気付くのも「いつもの人」。
そして、一番きめ細やかにサポートするのも「いつもの人」。
でも接する頻度も高く、ある意味一番心を許しているので「わがまま」ともとれる感情をぶつけられるのも「いつもの人」の特徴。
それに対して「たまに会う特別な人」。
そんな人に対しては、「よそゆきの顔」を見せることもあります。
- たまに会いに来てくれる息子(娘)、孫
- 月に一度しか会わないケアマネージャー
- 定期検診で会うドクター
- 介護アロマセラピスト
などなど。
「いつもの人」がいつもと全く違う要介護者の様子に接し「普段はこんな感じじゃないのに…」とモヤモヤ、がっくりしてしまう、ということも介護シーンでは実はあるあるなのです。
でも、これを介護の場面に限定するから話がおかしくなるのです。
わたしたちの暮らしの中でも、そんなことはよくある事。
- あの人の言うことは、正しいとは思うけれど素直に言うことを聞くのは何だか癪に障る
- あの人のことは好きだから、頼まれごとをされると断りにくい
- 面白くないことがあっても会社では笑顔で我慢するけれど、家ではすぐにイヤな顔をしてしまう
あなたにも心当たり、きっとあるでしょう。
人間はそもそも感情の生き物。
「誰に対しても、まったく同じように接する」
なんて、あり得ないのです。
ただ、高齢になり身体が思うように動きにくくなったり、認知機能にゆがみや低下が見られるようになると、若い頃よりより顕著にこれらの感情が表出しているだけなのです。
「いつもの人」と「特別な人」の介護アロマケアの違い
では、次に「いつもの人」がするアロマケアと、たまにの「特別な人」がする介護アロマケアの違いについて考えてみましょう。
《「いつもの人」がするアロマケア》
- そもそも安心できる関係性だから、緊張することがなく最初からリラックスしてケアを受けることができる
- ケアに対する要望も気軽に言いやすい
- 互いに、常日頃言葉では伝えにくい心の底の感謝の気持ちや相手を大切に思っている気持ちをタッチを通じ伝えることができる
《「たまにの特別な人」がするアロマケア》
- いつもとは違う「特別な人」と会うことで、要介護者の「社会性の維持」が出来る
- ケアを「サービスのひとつ」として受けることが出来、「介護以外の有料サービスを受けられる自分」という自己肯定感の向上に役立つ
- 「いつもの人」が気付きにくい点を「たまに特別な人」が気付くこともあり、要介護者支援につながる
どっちが良くてどっちが悪いということはなく、要介護者がその人らしく意欲的に暮らしていくためには、「いつもの人」も「たまにの特別な人」のどちらも必要な存在。
元気な人が様々な人間関係の中で、ストレスを感じたり癒されたりしているのと同じように、要介護状態になっても様々な立場の人がそれぞれの立ち位置から要介護者と接していくことが、その人らしさを維持した暮らしにつながります。
そう考えると
「いつも人」の家族介護者や介護職員様、「たまにの特別な人」であるプロ介護アロマセラピスト。
いずれの存在も必要。
家族のためのセラピストとプロ介護アロマセラピスト、両方が関わり合って連携し合える時代が当たり前になると嬉しいなぁと妄想しております。
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