今日はアロマやタッチのお話ではなく、介護のお話。
わたしは、介護職の経験と家族介護の経験の両方があります。
今時、特に珍しいということもないですね。
家族介護は4人の親たちのサポートをしました。
最初の介護が始まったのは、今から30年近く前。
舅の癌が見つかったのがきっかけでした。
この時の介護は、主として姑が担いました。
わたしは後方支援的に病院の送迎、食事の支度、オムツ交換や人工肛門(ストマ)交換の補助が主な役割でした。
舅の死後、数年は元気だった姑ですが、要介護状態に。
姑の介護中に実父と実母のサポートが同時に。
ほんの数か月でしたがトリプル介護となり、介護職を辞職しました。
実父が亡くなってからは、姑と母のサポートをダブルで7年近く。
その間に、高齢者施設に訪問でアロマケアやアロマレクリエーションをさせていただくようになりました。
姑が亡くなってからは、母のサポートを現在進行形で続けています。
最初の介護が始まって、早30年近く。
途中介護職経験も重ねてきて思うことは
「介護に完璧はない」
ということです。
どんなに一生懸命やっても
要介護者にとって必ず不足はあるし、完全に満たされるということはありません。
だって
自分で出来ない部分を人に代わりにしてもらう
のが介護だから。
もうひとりの自分がするのと同様に、たとえ身内と言えどもちょうどいい案配でサポートをするなんて、不可能です。
人は自立していれば、自分がしたい事をしたいタイミングで行っている。
例えば、食事を摂る時であれば
「最初はご飯→ご飯が口の中に残っている間にメインのおかず→飲み込む少し前のタイミングで汁物」
といった具合に、本人もほとんど無意識のレベルで、食べたい物を食べたいタイミングで口の中に放り込む。
ところが
要介護状態になると、それが出来ない。
他人から食事介助を受けると、要介護者にとっては大変ストレスフルな状態となります。
どんなに、介護者がタイミングを見計らいコミュニケーションを取り、注意を払っても自分で食べる時と同じように、は無理なのです。
「完璧は無理だから適当で良い」と言っているのではありません。
全てをご本人が自分でするのと同じようなレベルを目指して介護をする、ということが無理なのです。
そんなことわかってます!
という声で聞こえてきそうですが…。
特に家族介護の場合
- ご本人が望んでいるならどんな要望でも応えないといけない
- 応えられる自分でないといけない
- 応えられない自分は無力だ
- 要介護者が満足している様子が見られないから、自分の介護はダメだ
そう感じる家族介護者様がおられます。
そうではない。
ご本人の要望を何でも叶えないとダメだ
と思うのは何故?
要介護者だから?
困っている人だから?
わたし達は、健康で自立した暮らしを送っていても、自分の思い通りにならないことは沢山あります。
もう一度言います。
思い通りにならないことは、ゴマンとある!
なのに、要介護者になった途端、身近な家族は何でも言うことを聞いてあげようとする。
そこには
人のサポートがないと不自由な暮らしを強いられる人に対する
自分とは違う可哀想な人
という概念が入っていませんか?
要介護状態になっても、今までと同じ対等な関係性の家族です。
出来ないことがあって、不自由はあっても、決してあなたより格下の人間ではありません。
もし、少しでもそういう気持ちがあったとしたなら
対等な関係性を保つためにも、認識を変える必要があります。
要介護者にとって必要なことを必要な分だけ
必要以上に厳しく接することもなく
必要以上に何でもしてあげるわけでもなく
そして、時には意図的に厳しく、時には意図的に甘く、ごくごくさりげなく対等な関係性で接していると
- 要介護者から助けられたり
- 要介護者から学ばせてもらったり
- 要介護者から思わぬギフトをもらったり
そんなことが起こる。
介護って、とっても大きなエネルギーが必要だけれど
時として、それを上回る大きなギフトがもらえる。
それをギフトと思えるかどうかも、あなた次第。
わたしは、そう思っています。
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