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福祉・介護アロマ資格 大阪 タッチケア教室・ナード認定スクール 心香(しんか)

高齢者アロマ・実は「〇〇〇」も注意が必要なんです~介護アロマの現場から~

高齢者様にアロマレクリエーションやアロマケアを提供する時

気にすることが多いのが

「高血圧への禁忌や注意事項」がある精油。

ナードアロマアドバイザー講座でも、高血圧の方に禁忌の精油は数種類あります。

 

人間、加齢と共に血管がしなやかさを失い、硬くなり脆くなり、血圧は上昇するイメージがあります。

でも、実は高齢者様って高血圧の方ばかりでなく「低血圧」の方もおられます。

低血圧って、どんな原因によって起きるのでしょう?

低血圧といっても、原因は様々

①本態性低血圧

これといった原因もなく、低血圧状態が持続すること。

若い女性が「わたし低血圧で・・・」なんていうのがコレに当たることが多いです。

生活習慣や食生活を見直すことで改善することもあります。

 

②失血性及び体液喪失による低血圧

外傷性ショックや胃潰瘍などの内臓からの出血、熱中症による体液喪失などによって起きる低血圧症。

 

③薬剤性低血圧症

日常では正常血圧なのに、病院などでの受診時に緊張のあまり血圧が上昇(=白衣性高血圧症)となる方がおられます。

このような方が、降圧剤を処方されると服薬により低血圧症になることがあります。

日常で自身の血圧を把握することにより、不必要な服薬を防ぐことが出来ます。

また、抗うつ剤など処方されている方も低血圧症を引き起こすことがあるので、服薬に関しては医師と相談をしましょう。

 

★④自律神経障害よる低血圧症

自己免疫疾患や神経疾患、重度の糖尿病などにより、血圧調整機能が阻害され、低血圧症状を呈することがあります。

加齢による自律神経調整能力の低下によって起きる「起立性低血圧」もここに類する。

薬剤や降圧剤服用が原因となって、起立性低血圧が起きることもある。

 

★⑤食後低血圧症

食後30分から1時間後程度に血圧が下がり、冷や汗・めまい・ひどくなると失神することもある。

食後は、消化のために内臓血管が拡張し、多くの血液が流入するため、脳への血流量が低下しやすく血圧が低下する。

若年層より高齢者に起こりやすい。

 

高齢者様に多い低血圧のタイプは★印の④と⑤。

こうして見ると

普段血圧が高いからといっても、持病があったり降圧剤を服薬している方は、一時的な血圧低下にも気を付けた方が良さそうですね。

 

アロマといえば「ラベンダー」は本当に誰にでも安全なのか?

アロマ初心者さんが、アロマ入門の第一歩として購入されることが多い「ラベンダー精油」。

ラベンダーって、不眠のケアやイライラや不安を鎮めるためによく使われる

「鎮静の代表精油」

とも言うべき存在。

 

ですが高齢者様の場合

  • 人によっては
  • 時と場合によっては

低血圧症状を呈することもある、ということを考慮すると、いつでもどんな時でも「困った時のラベンダー」的な使い方は適切でない場合もあるってことです。

 

高齢者アロマケアでの注意点

先にも述べたように、高齢者様の低血圧症状で特に気を付けたいのは

  • 起立性低血圧症
  • 食後低血圧症

の2つ。

 

ケア前は緊張されていても、ケアを受けていただくことで落ち着いて副交感神経が優位になってきます。

施設訪問でのアロマケアは、午前中より午後にすることが多いです。

  1. ケア終了後は、急に立ち上がらずにゆっくりと立ち上がっていただく。
    *職員様にケア終了後はお声がけし、見守り介助をお願いする。
  2. 食後1時間以上、時間を空けてからケアをスタートする

 

小さな安全の積み重ねが、大きな安心と信頼につながります。

こういった事を心がけて、安全性の高いアロマケアを提供しましょう。

 

 

「精油の知識と解剖生理学の基礎を学び、高齢者様へ安心のアロマを提供したい」という方は

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